債務超過とは?経営管理ビザ更新に必要な改善計画の立て方と評価書作成のポイント
目次
経営管理ビザの更新にあたり、入管から「経営改善の見通し評価書」の提出を求められる外国人経営者の方が増えています。
特に「債務超過」と言われたけれど、
* 債務超過ってそもそも何?
* なぜそれが問題なの?
* どうやって改善したらいいの?
という疑問を抱えている方は少なくありません。
本記事では、「債務超過とは何か」という基本的な知識から、改善に向けた現実的な方向性、評価書作成のステップまで、やさしく解説します。
債務超過とは何か?
債務超過とは、会社の「資産」よりも「負債」の方が多くなっている状態を指します。具体的には、貸借対照表(バランスシート)の「純資産」がマイナスになっている状態です。
たとえば、以下のような状態です
* 資産:800万円
* 負債:1,000万円
* 純資産:▲200万円(債務超過)
このような状態は、会社が蓄えてきた資金以上に借金を抱えていることを意味します。債務超過は企業の存続にとって大きな課題であり、早急な対応が求められる状況です。
なぜ債務超過は問題なのか?
* 銀行などからの新たな融資が受けづらくなる
* 取引先や従業員に不安を与える
* 入管庁の審査で「経営の安定性」に疑問を持たれる
特に経営管理ビザの更新審査においては、会社の財務状況が安定しているかどうかが重要な判断材料となります。
そのため、債務超過が継続していると、ビザ更新がスムーズにいかない可能性があります。信頼性を損なう前に、しっかりと対策を講じることが重要です。
よくある誤解:「売上が増えれば解決できる?」
売上が増えることはもちろんプラスですが、売上が増えても同時に支出も増えてしまえば、利益が出ず、債務超過は改善されません。
債務超過の改善には、「利益を出し続けること」や「資本金の増強」など、財務体質そのものの見直しが必要です。つまり、単に売上だけを伸ばすのではなく、コスト構造や収益性の分析が重要になります。
債務超過の改善方法(代表的な事例)
パターン1:資本金の増強(DES等)
経営者が会社に貸し付けたお金(代表者借入金)を資本金として振り替える方法です。Debt Equity Swap(DES)と呼ばれ、よくある改善策のひとつです。
パターン2:黒字経営の継続
売上増加やコスト削減により、毎期の利益を積み上げていくことで、徐々に債務超過を解消していきます。継続的な利益体質への転換がカギです。
パターン3:固定費の見直し
家賃・人件費などの固定費を見直すことで、収支のバランスを改善します。見直すだけで大きな改善効果が期待できることもあります。
パターン4:第三者からの資本受入
親族や投資家などから出資を受けて、資本金を増やす方法です。信頼できる出資者を見つける必要がありますが、大きな財務改善につながるケースもあります。
それぞれの方法にメリット・デメリットがありますので、会社の実情に応じた選択が必要です。専門家のアドバイスを受けながら、最適な方法を見つけましょう。
改善計画は誰が作るのか?
基本的には、経営者自身が改善計画を立て、その内容を診断士や会計士が評価する形になります。
しかし、実際には「どこをどう改善すればいいかわからない」という方が多くいらっしゃいます。特に初めて債務超過を経験された方や、日本語での財務管理に不安がある外国人経営者の方にとっては、大きなハードルとなることも。
そうした場合は、改善計画のアイデア出しから専門家がサポートすることも可能です。具体的な改善ストーリーを一緒に組み立てていくことで、説得力のある評価書を作成できます。
評価書作成のステップと料金(当事務所の場合)
佐々木中小企業診断士事務所では、以下の流れで評価書を作成しています。
無料ヒアリング(オンライン可)
現在の経営状況、債務超過の原因などを確認します。
改善計画のアドバイス
経営者の考えをベースに、実現可能な改善案をご提案します。
評価書の作成・納品
ビザ申請書類として使えるよう、文書を整えて納品します。
料金:10万円(税別)〜
※債務超過の規模、会社の総資産、事業内容などにより最終価格を個別にご案内いたします。
これまでに多くの外国人経営者の方をサポートしてきた実績がありますので、安心してご相談いただけます。
まとめ
債務超過は、正しい知識と実行可能な改善計画があれば、乗り越えられる問題です。書類作成のためだけでなく、今後の経営を立て直すためのチャンスと捉えることもできます。
一人で悩まず、まずはご相談ください。
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経営改善の見通し評価書の作成や、債務超過の改善方法についてのご相談は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。あなたのビザ更新を、専門家の視点でしっかりとサポートします。
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