株式会社ぱるすみーと

今回ご紹介させていただくのは、令和4年度東京都創業助成金に見事採択された【株式会社ぱるすみーと】様です。
株式会社ぱるすみーとの代表取締役を務められている春島様に、東京都創業助成金に申請しようと思ったきっかけや、申請を通して感じられたことについて伺いました。

お客様から「ありがとう」と感謝されるために

ーまずは簡単に、株式会社ぱるすみーと様についてご紹介ください。


株式会社ぱるすみーとは、2021年8月27日に設立した食肉卸売業を営む会社です。

飲食店向けの卸業と、近隣住民の一般消費者の方に向けて、こだわりの精肉を提供しています。


ー設立から1年ということで、第一期の決算はいかがでしたでしょうか。


創業一期目の決算では、年商6000万円という数字を出すことができ、経営目標を達成することができました。

現在は飲食店向けの卸業での利益比率が高い状態ですが、ありがたいことに一般消費者の方の間でも口コミが広がっています。

現在は週替わりの取扱商品をLINE@にてご提案させていただいているのですが、こちらも毎週登録者が増えており、登録者目標数を達成しました。


ー法人のお客様からも一般のお客様からも、支持を得られているのですね。


当社では経営理念として

「お客様から、「ありがとう」と感謝をされる仕事をする

その為に協力してくれた会社、人に感謝する」 という言葉を掲げています。


社名の由来も、当社に携わってくださる全ての方々がPals(仲間)との思いで命名しましたので、これからも当社のお客様のために、誠心誠意努力してまいりたいと思っています。


ー創業助成金の申請をきっかけに額縁にしてオフィスに飾られた経営理念でした。御社のHPにも掲載されていますね。


実は当社の従業員が気づいたらHPに掲載してくれていました。ありがたいことに気に入ってくれているようで、経営理念がうまく浸透してくれていると感じています。


東京都創業助成金を申請しようと考えたきっかけ

ー株式会社ぱるすみーと様は、令和4年度東京都創業助成金に見事採択されました。弊社も申請書類の作成をお手伝いさせていただいたのですが、どのようなきっかけで東京都創業助成金を申請しようとお考えになったのでしょうか。


私自身が元々、食品加工業で長く卸業向けの営業を担当していました。

いつかは独立したいと考えながら勤務していましたので、業界内で独立した先輩方のお話をチャンスを見つけては教えていただいておりました。

その中でキャリアアップ助成金を利用された先輩のお話を伺い、助成金制度を調べていくうちに東京都創業助成金の存在を知りました。


ー手続きが面倒な助成金の申請に迷いはなかったですか?



先輩方のお話から、とにかく独立にはお金がかかることを知っていたので、活用できる制度があるなら使うべきだと考えました。

会社設立に関する融資などに関しても、初めから東京都創業助成金への申請条件を満たすように調整していましたね。


ー東京都創業助成金への申請条件を満たすように創業するとは、さすがですね。


採択率が非常に低いことは知っていたので、期待はしつつもアテにはしないようにしていました。

実際に東京都創業助成金がなくとも創業はするつもりでしたが、やはり初期費用の幾分かが助成金でまかなえたことは、心理的にかなりの安心材料になりました。

オフィスの賃料や人件費などを考えると、創業後1~2ヶ月はかなり不安な気持ちが大きかったのですが、東京都創業助成金に採択され、徐々に社員も増えてきたことでかなり安心することができました。


東京都創業助成金申請の書類作成を、弊事務所に依頼した理由

ー東京都創業助成金に申請すると決めた株式会社ぱるすみーと様は、事業計画書の作成を弊事務所にお任せくださいましたね。


自ら事業計画書を書いて申請される方もいると思いましたが、私自身は本業の経営に専念したいと考え、専門家にお任せすることにしました。

通るか通らないか分からない計画書の作成に貴重な時間を使うよりも、会社の設立にあたって自分にしかできない業務に集中した方が効率がよいと考えたからです。


ー実際に事業計画書が出来上がっていく過程を確認されながら、どのようにお感じになりましたか?


佐々木さんとはオンラインMTGで5〜6回程度打ち合わせをさせていただきました。

打ち合わせで話した自分の頭の中にある考え方が、改めて書面の中で図や形になっているのを見ると、自分自身の目標を視覚的、そして客観的に捉えることができました。

申請のためだけではなく、自分自身が株式会社ぱるすみーとをどのように成長させていきたいのかをいうことを整理しなおす、非常に重要な機会だったと思います。

このようなきっかけがないと、自分のために考えを整理しなおすための時間を取るのが難しいと思うので、とてもいい経験になりました。


実際に創業助成金の申請を行ってみて

ーそういっていただけると、弊事務所としても励みになります。実際に通過率16%と言われている書類審査が通ったと分かった時は、どのようなお気持ちでしたか?


書類審査通過の連絡が来た時は、非常に嬉しかったです。

やはり事業計画書という書面だけで不採択になってしまった場合は、株式会社ぱるすみーとに対する思いを直接自分の言葉で伝えるチャンスがなくなってしまいます。

株式会社ぱるすみーとの事業内容には自信がありましたので、面接のチャンスを得ることができて安心しました。


ー面接の準備は何かされましたか?


何度も計画書を読み返しました。

補足して説明したいという部分も自分の中でまとめることができましたし、面接の数日前には数字のミスにも気が付くことができました。


ーその節は大変失礼いたしました。


結果としては、数字のミスに気が付いて口頭で訂正できたことがプラスの評価を得ることができたと思っています。

面接官から指摘されて初めてミスに気が付くのではなく、経営のトップがきちんと計画書の内容を把握していることを理解いただけるきっかけになったからこそ、採択されたのではないかと思います。


ーそういっていただけるとありがたいです。面接ではかなりの手ごたえがあったのでしょうか。


そうですね。

面接官の方が「おぉーっ!」というリアクションをしてくださいましたので、手ごたえは感じました。

また株式会社ぱるすみーとにかける思いや、事業計画書にまとめた自分のビジョンにも自信があったので、いい気分で面接を終えることができました。


弊事務所とのお取引を通して

ー今回、佐々木中小企業診断士事務所に事業計画書の作成を依頼し、お感じになった良い点と悪い点あれば教えてください。


まず佐々木さんは、カメラマンさんのように気持ちを盛り上げてくださいましたよね。

非常に話しやすい雰囲気と、ややオーバーなリアクションを取ってくださるので、こちらも羞恥心を感じることなく、自分の頭の中の考えをさらけ出すことができました。

株式会社ぱるすみーとが、初めて担当する食肉卸とのことでしたので、色々分からないことも多かったかと思いますが、打合せの度に不明点は質問してくださいましたので、安心してお任せすることができました。


ー恐縮です。私としても非常に勉強になり、食品卸に関する知見が深まりました。


悪い点は、強いて言うならば数字のミスですね。

でも改めて「書類が全てではない」「言葉で説明すれば伝わる」と自信が付いた経験にもなりました。

他社では1回2時間程度の聞き取りだけで、事業計画書を作成するところもあると聞きました。

その点佐々木さんは、5〜6回もオンラインMTGでヒアリングしてくれて、お話しするたびに食肉卸について勉強しているのがよくわかりました。

まるで私自身になりきって事業計画書を書いてくれているイメージだったので、小さな数字のミスにも動揺せず、面接に挑むことができました。

今後も事業の拡大に応じて、必要な場合は補助金の活用を検討していますので、その際はまた相談させてください。


ーもちろんです。ありがとうございました。


今回は株式会社ぱるすみーとの春島浩司社長に東京都創業助成金の申請に関する体験談をお聞きいたしました。
春島社長は前職の食肉加工卸売会社で取締役を務め、15年もの業界経験をお持ちです。
確かな経営ビジョンを持ち、組織や生産体制の構築、販売戦略を立ち上げ早々に固めており、事業計画の作成がスムーズでした。
その結果が、低い通過率である東京創業助成金の採択を勝ち取ることにつながりました。
春島社長、おめでとうございます。

株式会社ぱるすみーとのHPはこちら

 

 

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